ポイント
地震や台風、豪雨などの災害は突然やってきます。人間の備えはもちろん大切ですが、家族の一員であるペットの命と健康を守るためには、日頃からの防災準備が欠かせません。特に避難生活では「食べ物」「水」「安心できる環境」が不足しがちで、ペットにとって大きなストレスとなります。本記事では、これまでの体験や情報をもとに、最低限そろえておきたい防災・備蓄アイテムを整理しました。飼い主とペットが安心して過ごせるよう、実践的なポイントをまとめています。
- フード・水は最低1週間分を備蓄
- ペットの情報や写真をまとめておく
- トイレ用品を忘れずに準備
- 予防接種証明書や医療記録を保管
- クレートや折りたたみケージで安心空間を確保
◆ペット防災の基本|最低1週間のフードと水を備蓄する方法
一般的には最低1週間分のフードと水の備蓄が推奨されていますが、我が家では半年分をまとめて箱買いし、ローリングストックを実践しています。これにより購入単価を抑えられるだけでなく、常に新しい備蓄を維持できるので安心です。犬のフードは固形タイプだけでなく、パウチ加工されたものやウェットフードも比較的保存期間が長いため、組み合わせて備蓄しています。こうした工夫で「経済性」と「防災性」を両立できるのがポイントです。
◆犬猫の情報カードと写真|スマホ保存+プリントアウトで迷子対策
避難先でペットとはぐれてしまう可能性もゼロではありません。そのため、ペットの写真・特徴・飼い主の連絡先をまとめたカードを準備しておくと安心です。スマホに写真を保存しておくのも便利ですが、いざという時に本当に威力を発揮するのはプリントアウトした紙の写真です。最近は写真を印刷する習慣が減っていますが、家族がバラバラになって探す際にも、紙の写真は誰でもすぐに見せられ、情報共有がスムーズになります。犬や家族の写真を数枚プリントして防災バッグに入れておくことで、避難所や保護施設での確認にも役立ちます。
◆ペット用トイレ用品の備蓄|トイレシート・新聞紙・体拭きシートの工夫
避難所や車中泊では、ペットのトイレ環境が大きな課題になります。我が家ではトイレシートを箱買いや定期購買することで購入単価を抑えていますが、シートはかさばるため置き場所には悩みます。いざという時は新聞紙などで代用できそうですが、やはりペットは慣れた場所や用品でしか排泄しないことが多いため、普段から使い慣れたものを備えておくことが安心につながります。さらに、おしりふきシートや体拭きシートもまとめ買いしてストックしておくと便利です。これらはペット用として販売されていますが、災害時には人間用にも代用できるため、衛生面での心強い備えになります。
◆予防接種証明書や医療記録|避難所やペットホテルで必要な書類管理
避難所やペットホテルでは、予防接種証明書や医療記録の提示を求められることがあります。ワクチン接種の履歴や持病の情報をファイルにまとめ、防水ケースに入れて保管しておくと安心です。マイクロチップ番号やかかりつけ病院の連絡先も一緒に記録しておくと、緊急時に迅速な対応が可能になります。特に複数のペットを飼っている場合は、個別にファイルを分けておくと混乱を防げます。
マイクロチップは犬をリアルタイムで探す機能はありませんが、保護された際に飼い主情報を照会できる身分証明のような役割を果たします。迷子対策には、マイクロチップの登録情報を常に最新にしておくことが大切です。
◆安心できる避難空間の作り方|クレート・折りたたみケージの活用法
ペットが落ち着ける空間を確保することは、心身の安定につながります。クレートや折りたたみケージを用意しておくことで、避難所でも安心して過ごせます。普段から慣れさせておくことが大切で、災害時に初めて使うとペットが強いストレスを感じることがあります。クレートは移動時にも役立ち、周囲の人への安全配慮にもなります。詳しくは、こちらの記事も参考にしてください
クレートについての詳細はこちらの記事
まとめ
ペットとの防災対策は「人と同じ備え+ペット専用の備え」が基本です。フードや水、情報カード、トイレ用品、医療記録、安心できる空間を整えることで、災害時の不安を大きく減らせます。日常の延長で少しずつ準備を進めることが、いざという時に大切な家族を守る最善の方法です。防災は特別なことではなく、日々の暮らしに組み込むことで自然に習慣化できます。小さな工夫の積み重ねが、ペットと飼い主の安心につながるのです。
