ポイント
ある日突然、愛犬マロンがお尻を地面にスリスリし始めてびっくり。最初は遊んでいるのかと思いましたが、回数が増えるにつれて心配になり動物病院へ。診断は「肛門腺が溜まりやすい体質」とのことでした。それ以来、2週間に一度のペースで肛門腺絞りに通院し、快適な生活をキープしています。この記事では、気づきのタイミングから診断、定期ケアの流れ、自宅ケアの難しさまでを記録し、同じように悩む飼い主さんへの参考になればと思います。
ポイント
- 気づきのタイミングと初診の様子
- 定期的な通院ケアの流れと頻度
- 自宅ケアはできる?動物病院との連携の重要性
- 発症しやすい犬種と体質の特徴
- 飼い主が気をつけたいサインとまとめ
肛門嚢は犬のお尻にある分泌腺から出る液をためる器官
- 位置:肛門の両側(時計の文字盤でいうと4時と8時の方向)に開口部があり、そこから分泌液が排出されます。
- 構造:袋状の器官で、内壁に「肛門腺」があり、ここから分泌液が分泌されて肛門嚢にたまります。
- 役割:分泌液はマーキングや個体識別に関わるとされ、犬同士のコミュニケーションに利用されることもあります。
- 排出の仕組み:通常は排便時に便と一緒に圧力がかかり、分泌液が自然に排出されます。
- 肛門嚢トラブルの代表例
- 肛門嚢炎:分泌液が排出されずに溜まり、細菌感染や炎症を起こす状態。
- 肛門嚢破裂:炎症が悪化して膿がたまり、皮膚が破れて外に出てしまう状態。強い痛みや悪臭を伴います。
- 症状のサイン:
- お尻を床に擦りつける(スリスリ行動)
- お尻を頻繁に舐める
- 肛門の横が腫れる、赤みが出る
- 悪臭が強くなる
気づきのタイミングと初診の様子
マロンがカーペットの上でお尻をこすりつけるような仕草を始めたのは、ある夏の日。最初は「遊んでいるのかな?」と軽く考えていましたが、日に日に回数が増え、違和感を覚えました。動物病院で診てもらうと「肛門嚢が溜まりやすい体質」と診断。肛門腺は犬のお尻にある分泌腺で、通常は排便時に自然に排出されますが、体質や運動量によっては溜まりやすくなるそうです。
お尻をこすりつける仕草は、見た目には非常に愛らしく、一見すると遊んでいるようにしか見えません。そのため「楽しそうだな」と思ってしまい、そのまま見過ごしてしまうこともあります。しかし実際には、肛門嚢に分泌液が溜まって不快感を覚えているサインである可能性が高いのです。

定期的な通院ケアの流れと頻度
診断後は2週間に一度のペースで動物病院へ。先生に肛門嚢を絞ってもらうと、スリスリ行動が止まり、マロンもすっきりした様子に。通院は少し手間ですが、定期的なケアを続けることで快適な生活を維持できています。診察時には体重や健康状態もチェックしてもらえるので、健康管理の一環としても安心です。
動物病院の先生によると、診察するとすぐに溜まっているのが確認できるそうで、いつもその量の多さに驚かれるほど。体質によってはここまで溜まりやすい犬もいるのだと実感しました。

自宅ケアはできる?難しさとリスク
自宅での肛門嚢絞りも検討しましたが、圧力加減やコツが難しく、誤って傷をつけてしまうリスクもあるとのこと。動画や本で方法を学ぶことはできますが、実際にやってみると犬が嫌がったり、うまくできなかったりするケースも多いそうです。我が家では「安心できる専門ケアに任せる」ことを選びました。
しかしながら、年老いてシニア犬になり、通院が難しくなってくることを考えると、自宅で飼い主がケアできるようにしておくことも必要かもしれません。犬自身も飼い主にケアしてもらうことに慣れておくことで、将来の負担を減らすことにつながります。

発症しやすい犬種と体質の特徴
肛門嚢トラブルは犬種や体質によって発症しやすい傾向があるそうです。ミニチュアダックスフンド、ゴールデンレトリバー、コッカースパニエル、ビーグル、ラブラドールレトリバー、シャーペイなどは特に注意が必要とされています。マロンもその体質に当てはまるようで、定期的なケアが欠かせません。
30年前ぐらいに実家で飼っていた犬は15歳ぐらいまで生きましたが、生涯一回も肛門嚢トラブルなどなく、動物病院に行ったこともありませんでした。
- 体質の個体差 肛門嚢は溜まりやすい犬とそうでない犬がいます。実家の犬は「自然排出がうまくできる体質」だったのでしょう。
- 生活環境の違い 昔は外飼いが多く、運動量も自然に確保されていました。運動は肛門嚢の自然排出を促す要因のひとつなのかも知れません。
- 食生活の変化 現代はドライフード中心で便が柔らかくなりやすい傾向があり、肛門嚢が自然に絞られにくいことがあります。昔は残飯や手作り食が多く、便が硬めで自然排出がしやすかったとも言われます。
- 動物病院との関わり方 30年前は「病院に行くのは重症時」という考え方が一般的でした。今は予防や定期ケアの意識が広がり、通院が増えています。
飼い主が気をつけたいサインとまとめ
肛門嚢トラブルは見過ごされがちですが、犬からの「ちょっとしたサイン」を見逃さないことが大切です。お尻をスリスリする仕草や頻繁に後ろを気にする様子があれば、早めに動物病院で相談しましょう。定期的な通院によるケアは、愛犬が快適に過ごすための大切な習慣。すっきりとした表情を見るたびに「気づいてあげられて良かった」と心から思います。
我が家でも一度、1か月ほどケアを怠ってしまったことがありました。その際は家族が臭いで気づき、同居する人間にも少なからず影響が出てしまいました。やはりプロアクティブにケアしてあげることが、犬の快適さだけでなく家族の生活環境を守るためにも大切だと実感しました。
まとめ
愛犬のお尻スリスリは遊びではなく、肛門嚢トラブルのサインかもしれません。定期的な通院ケアを続けることで、犬も飼い主も安心して暮らせます。自宅ケアは難しくリスクもあるため、専門家に任せるのが安全。犬種や体質によって発症しやすい傾向があるため、日常の観察を欠かさず、少しでも異変を感じたら早めに動物病院へ。愛犬の快適な生活を守るために、飼い主ができることは「サインを見逃さないこと」と「定期的なケアを続けること」です。
